釦 (ボ タ ン)

製作の最後は釦付けです。

作図、パターン、生地選び、縫製という流れの最後の喜びの作業,,,?

どうしてもこれが、悩みになるときがある。

釦はデザインの一部なのか、留め具として機能していればいいのか。もちろん両方ということでしょう。

ですから生地同様に選ばなければなりません。大抵は最後に。

ただ、生地と違って釦は加工された製品です。素材ではない。

デザインにあう理想的な釦というのは、なかなか無いものなのです。

しばしば釦なしの服をつくる理由のひとつでもあります。

小さくともしっかり主張しますからね、釦は。

ぼくは水牛の角でつくられた釦をよく使います。部位によって様々な色や模様がある。

生地だって獣毛や植物などからつくられているので、相性が良いのではないでしょうか。

服をみるときに、釦をみてみるのも面白いとおもいます。けっこうこだわりの釦を使っているかも?です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


繕(つくろ)う

4月3日ただいま春の嵐ですね。

ただ、もう”春の”なのだ。

つまり、ふわふわwoolのセーターは季節はずれになってしまいます。まだ寒いですが。

友人の古着屋さんで買ったこの赤いセーターもそろそろしまう時期。

ということで、修繕をしました。

割と大きな穴が空いていたのですが、それはそれとして格好よかったので、

穴の開いたままで楽しんでいます。

でも衣替えのときには綺麗にしてから保管しようということで、修繕します。

このような仕事をわりと長い間やっていたものですから、さらりとやってしまう。

 

日本語の意味としての違いは解りませんが、

穴を塞ぐ、という作業と、繕うという作業は少し違うと思う。僕はそう思いながらやっていました。

最初はぼくも穴を塞ごう、と思って懸命に隙間を塞いでいました。

でも穴は塞がったけれど、穴が開いていたのは、はっきりわかる。不自然。むしろ穴だった時のほうが自然。

 

穴は塞げばそこから何かが飛び出すようなことはありません。

ようするにポケット袋布のほつれなど、機能として致命的な穴は、塞ぐ。

袖や身頃の穴はデザインとして目立たないように繕う、という違いですね。

 

作業に集中する、というのは何事においても大切です。でもその対象物と、それを手にとる人にとって

なにが大切か?ということはもっと大切なこと。

自然も不自然も、こういうことを理解せずに、”デザイン”としてしまうのはいかがなものか。

 

また来シーズンこのセーターを手にしたときに、僕自身この修繕をどう思うだろう。

 

 

 

 

 


プリント

カットソーにプリントしました。

シルクスクリーンではなく、スタンプ。

同じ作業を繰り返しているのですが、一点一点違った表情となります。

ぼくはこれを欠陥とみなして、いろいろ工夫しますが、やはりシルクスクリーンではないので個体差がでます。

それぞれに個性があっておもしろいですし、商品として納得出来ない仕上がりというわけではありません。

でも『偶然』というのを商品にしたくはない。

失敗したら工夫する、予想と実物が違っていたら考察する。そこにおもしろさは求めてはいません。

でも努力の賜物として、自分の想像を越えたサンプルとなったら、それは受け入れてもいいのではないでしょうか。

 


聞いたほうがいい

デザインする、ということ、それは私にとってはサンプルを作るということ。

もう少し広げると、なにかを作っているときに閃いたりするアイデアのこと。

こういうデザインの服にしようかなと思ったら、まず必要な資材を用意する。

当然道具類も必要になります。使った事のないものは、見よう見まねでとりあえずやってみる。

あくまでサンプルなので、品質に関してはその時点では目をつぶって欲しい。まだデザイン最中。

仕上がりはというと、悪くはないけれど、あんな服やこんな服と仕上がりがちょっと違うかなと感じる。

慣れればもっと良くなるのかも、などと考えつつ、サンプル作りは続きます。

資材が足りなくなったので購入しに行く。

大抵は自分で探すのですが、スタッフの方にお願いしました。そのときに話の流れで道具の使い方になりました。

なるほど、ちょっと使い方とか、パーツとか違っていたのですね。だからか。

いままで色々なデザインが無駄にボツになっていたのね、、、、反省。

 


Georgette crêpe, crêpe Georgette

ウールジョーゼット

強撚糸による独特のシボは好みが分かれるところですが。

柔らかくマットな質感はほかでは味わえないので、よく使います。

ジョーゼットはドレープさせたときに生地の良さが出る。

平織りなので、左右の癖がなく、ヨジレにくい。まさにドレープ向きです。

過去のサンプルもジョーゼットで再構築することにより、また違う服に生まれ変わりました。

ありがとう


ハンドメイド

セーターが好きです。アルパカの毛糸でいつも編みます。

takizawa narumiブランド製品は基本的にアトリエで生産している。

速度の速いプレタポルテ業界では、むしろ異例なのかな。

いま現在の自分の立ち位置ではこの形態がむいているのでしょう。

何を作っても新たな発見や経験の積み重ねで、次のコレクションへのステップとなっています。

ワゴンセールで売られている服や何千着と生産される服も、人間が縫っていることに違いはないのですが、温もりみたいな情緒的なものは感じられないもの。

このセーターからは温もりを感じます。自画自賛ではありません。

わたしは編み物は出来ないので、製作は母に頼んでいます。

おかあさんの手編み。  ね、温もりあるでしょう♩


ライン

ぼくはテーラーではなく、まして習ったわけでもないので、仕立てについては詳しいわけではありません。

感じたままに、近づきたい型をめざして試行錯誤する。

現時点での襟はこのようにしています。

曲線から直線、線から面へと滞ることなく連続させたい。

これは仕立てなのか、デザインというのか。

ぼくにとってはデザインの素か、な。